Docker Desktop のサインインを強制する

デフォルトでは、Organization のメンバーはサインインせずに Docker Desktop を使用できます。ユーザーが Organization のメンバーとしてサインインしない場合、Organization のサブスクリプションの特典を受けられず、Docker のセキュリティ機能を回避できてしまいます。

サインインの強制方法は、企業の環境や設定によって異なります。以下の方法があります：

サインインの強制とは？

Docker Desktop の起動時にレジストリキー、.plist ファイル、または registry.json ファイルが検出されると、以下の動作が発生します：

「Sign in required!」 というプロンプトが表示され、Docker Desktop を使用するには Organization のメンバーとしてサインインする必要があります。
Organization のメンバーでないアカウントでサインインした場合、自動的にサインアウトされ、Docker Desktop を使用できません。ユーザーは 「Sign in」 を選択して再試行できます。
Organization のメンバーのアカウントでサインインすると、Docker Desktop を使用できます。
サインアウトすると 「Sign in required!」 のプロンプトが再度表示され、Docker Desktop を使用できなくなります。

Note

Docker Desktop のサインインを強制しても、Docker CLI へのアクセスには影響しません。CLI へのアクセスが影響を受けるのは、Organization がシングルサインオン (SSO) を強制している場合のみです。

サインインの強制とシングルサインオン (SSO) の強制の違い

SSO の強制とサインインの強制は異なる機能です。以下の表では、それぞれの機能の説明とメリットを示しています。

強制の種類	説明	メリット
サインインのみを強制	Docker Desktop を使用する前にサインインが必要	サブスクリプションの特典を適用し、セキュリティ機能を確実に適用。ユーザーのアクティビティを把握可能。
SSO のみを強制	サインインする場合は SSO を使用しなければならない	認証を一元管理し、ID プロバイダーによる統一ポリシーを適用できる。
両方を強制	Docker Desktop を使用する前に SSO でサインインが必要	サインインの強制のメリットに加え、認証の一元管理と統一ポリシーの適用が可能。
どちらも強制しない	サインインする場合、SSO または Docker 認証情報を使用可能	ユーザーの利便性が高いが、セキュリティやアクティビティの可視性が低下する。

次のステップ

サインインを強制する方法については、方法の詳細を参照してください。
SSO を強制する方法については、SSO の強制の手順を参照してください。